当日は、6月9日お昼に調布を出発し、参加者の方々を方々の駅でひろいながら、川崎ICへ向かいました。去年は中央高速で山梨の方から須走口へ向かいましたが、今年の調査地は富士山の南側富士宮口で調査です。なので今年は東名高速です。今回もLASP富士山鳥類調査研究グループ(LASPFG)との共同での調査です。自動車で登れるスカイラインの上から下まで、鳥の生息数を調査するのが目的でした。
9日は富士山の富士宮ルートで5合目までのぼり,そこから,調査の練習と現地の下見を兼ねながらのミニ探鳥会。麓は少し雨がちな真っ黒な空だったのですが、五合目まで上がると雲を突き抜けて、晴れ間と富士山頂が見えました〜♪その晴れ間に合わせてか、ルリビタキやメボソムシクイ、ビンズイがさえずってくれました。その後は,麓の方へ移動し、アカハラやクロツグミの夕暮れのコーラスを楽しみながら、出現しそうな鳥類相を概ね把握しました。

下見と練習を終えたあとは、皆で近くのファミレスへ。食事を楽しんだ後、調査地点と担当区間を相談して決め、ホテルでさっさと就寝。なにせ翌朝は3時起床でお願いしましたので(笑)。
天候が心配でしたが、翌朝の天候はほどよい曇り空。調査区間が10km以上と長く、標高差も2400m〜1800mまで。そこで、調査地点間を広げて標高100mごとに参加者の皆さんを車2台で配置していきました。休憩はさんでとは言っても,9時まで調査。朝食も合間や移動の時間におにぎりなどですませてもらいました。
調査終了後、とりまとめ。同じ区間を別の人が1回ずつ調査するようにしたので,調査後にその突き合わせをして,どこでどの鳥が鳴いていたか地図にプロットしていきます。まとめの完了後、富士吉田名物のうどんを食べながら、その結果をみなで眺めました。すると、ヒガラやウグイスのように上から下までいる鳥がいる一方で、標高の上の方にはルリビタキが集中していたりと、特徴的な傾向が浮き上がってきました。しかも、昨年とは登山口が異なることもあってか、異なる傾向が見受けられます。調査の達成感を得られる瞬間でした。
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食後は、お楽しみのバードウォッチング。自衛隊の演習地にお邪魔して,高原の鳥の鳥見です。ノビタキやコムクドリを近くで見られましたし、オオジシギの素晴らしいディスプレイフライトの羽音に酔いしれました。

早朝から午後半ばまで濃い1日でしたが、良い調査成果が得られましたし、参加者の皆さんにも楽しんでいただけたようでほっとしています。調査へのご参加ありがとうございました。
また来年も企画したいと思います。
高木憲太郎・森本元(LASPFG)