それでも上空からいろいろな鳥の鳴き声がしてきます。
シメの群れの合間にアオジやビンズイ、カシラダカが通過していきました。
集合場所のユリノキにツグミが1羽入り、時おりケケーと鳴いています。
公園の植え込みには今朝もカラ類が群れていました。
イチイの低木の並木でヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラが採食中。
散策中の人間など眼中にないのでしょうか。
手を伸ばせば触れそうな距離で何かを突いていました。
とゴジュウカラの声。
イチイの低木にゴジュウカラの姿を見つけました。
ただ、その後ユリノキへ移動したのか声はすれども姿は見えず。
皆さんちょっとガッカリの様子でした。
それにしても今秋はシメやヤマガラ、ヒガラが多い年です。
下図はこの公園での2009年以降の9月から翌2月までのシメの記録状況をまとめたものです。
個体数は10日ごとの最多個体数です。

(2009年以降のシメの10日ごとの最多個体数の比較 黄緑が2012年)
2009年以降の3年間と比較すると今秋は9月上旬に初認したあと10月上旬から記録されています。
しかも10月までの個体数も例年より多いことがわかります。
個体数の多かった2009年冬でさえ秋期の個体数は今年より著しく少なかったのです。
また、下図は今秋のヤマガラとヒガラの最多個体数を10日ごとに表しています。
両種ともこの公園では時おり少数が越冬します。
しかし、下の図から今秋は多いことがわかります。

(ヤマガラ(ピンク)とヒガラ(青)の2012年8月からの10日ごとの個体数)
ヤマガラは8月下旬に初認のあと連続して記録されています。
個体数も最高7羽です。
さすが10月下旬になると4羽とやや落ち着いてきたようです。

(植え込みのヤマガラ 撮影:Oさん)
ヒガラの初認自体は特に早いということはないようです。
しかし、ここに来て個体数が増加してきました。
今朝は8羽を記録しました。
今朝は、鳥ばかりでなく木の実のなり具合にも注意してみてみました。
公園に多く植栽されているカエデもケヤキもほとんど実が付いていません。
ニレの木は実が付いているものの過度の枝打ちで全体的に少なめです。
木の実の多かった昨年と比べると雲泥の差です。
とするとせっかくシメが多く飛来しても越冬個体は少ないかもしれません。
ヒガラやヤマガラはどうなのでしょう。
ふと不安が頭を過ぎりました。
今朝の参加者6名 記録種数30種 記録個体数207羽
次回は11月3日6時45分からです。担当:平野