2012年08月15日

前線シギチドリ2012年春の分析(守屋)

もう秋の渡りが始まっているというのに春の話ですいません。

今年の春に、シギ・チドリの7種類に絞り、初認記録を報告していただきました。
結果、43名の方から154例の報告をいただきました。本当にありがとうございます。
皆さんから頂いた記録からシギ・チドリの渡りの様子が見えないか、データを検討したので報告いたします。

いろいろとデータの出し入れをした結果、記録の中から”この場所の初認です”記録と越冬の記録を地図上にプロットし、初認日の記録を4/1=1とし、5/31まで日付に通し番号を割り当てました。(越冬の記録はすべて-1にしてあります。)各地点の通し番号を高さと見なして、地点間の中間値を割り出し、等高線を引いたのが下段の図です。
等高線は10日毎に切ってあり、南西諸島や九州に主にある白点は越冬地点です。

キレイに線が引かれた所もあれば、位置により記録が前後して孤立したようになっている所もありますが、注目してほしいのは4月10日のラインです。
図の上から順に主要な4/10ラインが北にある種を並べています。
つまり、ムナグロ→メダイチドリ→トウネン→キョウジョシギ→チュウシャクシギ→キアシシギの順で渡りの波が過ぎていったのではないかと考えられます。

ただ、アオアシシギについては、越冬の記録が関東まであり、初認記録がその間に入るので、はっきりした渡りの波が判別つきませんでした。(まだまだ要検討です。)

また、九州に来てからはわりと関東辺りまで一息に渡来しているような印象です。
調査サイトの環境(面積が広くない等)によって、なかなか降りてくれない場所である場合など、必ずしも南から順々ではないのかもしれません。
このあたりは初認記録の報告地点が増えることで解消されるかもしれません。

情報が少ない日本海側や内陸などの記録も積み重ねることで、より渡りの様子が正確に把握できるのではないかと今後に期待しています。
来年度も、今回の結果を調査計画の設計に生かし続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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