今日は、11月最後の調査日。
車のフロントガラスが霜で凍っていました。
公園は、木々の葉も色づき、今が見ごろです。

(日本庭園の紅葉)
開始早々、エナガがユリノキに群れていました。
11羽。
幸先のよいスタートです。
ただ、よかったのはここまででした。
昭和大池のカルガモはわずか71羽。
例年に比べると数が伸びません。

(カルガモの月ごとの平均個体数の推移 赤が2011年。4月から翌3月が1年)
昨冬、給餌をしないように張り紙がありました。
そのため今年も給餌者が少ないのでしょうか。

(嘴を忙しげに動かして採食するカルガモ Oさん撮影)
それにしても前回同様に今秋は冬鳥が少ないようです。
今朝は快晴で風もない穏やかな天気。
それにもかかわらず今朝もツグミやシメ、シロハラは皆無でした。
いつもの年なら、ツグミが飛び交っています。
下図は、2009年から今年の11月までのツグミの10日ごとの平均個体数です。

(ツグミの秋冬期の10日ごとの平均個体数の比較。11月下旬から3月下旬)
赤が2011年の10月下旬から11月下旬の記録です。
これをみると今秋は、3年間で最も少ないことがわかります。
この公園だけでなく、宇都宮の他の調査地や渡良瀬遊水地でも少ないのです。
結局、今朝は17種が記録されただけでした。
昨年や一昨年の同じ時期と比べると8〜9種減です。
11月の4回の調査では合計30種が記録されました。
4月からの一月ごとの記録種数を下図にまとめてみました。
2011年の11月(図中赤)は、他の2年に比べて大分少ないことがわかります。

(月ごとの記録種数の推移 水色:2009年、ピンク:2010年)
種数や個体数の年による変動、面白いです。
毎年、同じ場所で同じように調査することからわかる鳥の世界の出来事です。
山歩きの好きな参加者のBさんによると、昨日の奥日光は雪とのこと。
これから積雪とともに山や北の地から鳥たちが飛来するのでしょうか。
それとも今冬は少ないままなのでしょうか。
それはそれで楽しみです。
本日の参加者数:5人、記録種数:17種、記録個体数:197羽
次回は12月3日、朝7時からです。担当:平野
posted by バードリサーチ at 12:15|
みにクル報告(宇都宮)
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